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2020.12.4
静かに年を送ります

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1990年にニューオリンズから戻ってミュージシャンの活動を始めてあらあら、いつの間にか30年、今年は初めての静かな12月が始まりました。

年々飾りの時期が早くなっていたクリスマスシーズンも今年はゆっくりと、静かに、始まっています。少しずつ寒くなり、町が静かになり、家に灯る日が温かく見える、このシーズンらしい、素敵な光景です。

ライブの演奏を生活の中心に置いていた暮らし方が、果たして続けられるのか、生きること、暮らすことを根本から見直すことになりました。振り返ってみればそれはとても大切な時間だったと、晴れ渡る空を見上げながら感じています。

そしてたくさんの温かい言葉や思いが、今まで以上に行きかう様を目の当たりにして、人間の心、というものの不思議さ、素晴らしさを再認識しました。

お金、という物差しで見れば、今までとは違う暮らしになるでしょう。でも、心の豊かさはお金なんてなくても得られるものなのだということも、この時間は教えてくれました。

音楽を通して、縁を頂いた皆様から恵みの雨のように注がれた心、気持ち、笑顔。それが心を潤し、落ちた葉をまた少しずつ茂らせてくれるのだと感じます。

元気で12月を迎えられただけでも大ラッキーな2020年。皆様も、どうぞお体をくれぐれも大切に、平和で穏やかなクリスマス・年末をお過ごしくださいね。

ミュージシャンといってもいろんなスタンスがあり、スタジオにこもって音を作り続ける職人さんもいれば、私みたいに明日は明日の風が吹く、旅がらすもいます。
こういうときは、じっくり作り続ける人が強いよな〜〜、と行き当たりばったりな、よく言えば暮らし自体がアドリブみたいなワタクシは思うのでした。

でもね、フリーランスの強みは、自分がフリーなら、世の中もフリー、って思っていること。
仕事も、暮らしも、今あることが明日あるかどうかは究極、わからない。だから、今まで仕事だったことが突然仕事じゃなくなることもあり、もちろん逆もある。

イノベーションだ、新しいビジネスだ....「新しい」ものがあるってことは、必ず消えていくものがあるということ。

そして一番大切で、人間らしいなと思うことは、消えていく瞬間にどうするか、消えていくものとどう向かい合うかなんだ、と、今までなんとなく思っていたことがコロナが世界を覆う中で、はっきりと腑に落ちたことです。

私は若い時から、「取り残されたように見えるもの」への愛着が強かった。ニューオリンズに惹かれたのもそんなところ。

お向かいのマンションが毎年入口の木をきれいに電飾で飾ります。うちの窓から真正面に見えて、なんだかうちのためにすみません、って感じなんですが、今年はまた一段とウレシイ。 やっぱり、良い一年でした。ありがとうございました!