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2021.5.1
 ニューオリンズの風が 


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花の季節ですね。

染井吉野の盛りは逃してしまいましたが、このごろ 散歩道の桜の種類が増え、八重桜や寒緋桜、大島桜と4月半ばまでバトンタッチしながら咲き続けていました。
ツツジも花水木も今年はずいぶん早く、野ばら、クレマチスと歩くたびに何かしら満開の花が迎えてくれます。
時間がゆっくりあるからこその、ありがたい発見。

音楽は、心の中でうごめく何かを音、という形にして自分の外に放つものですが、今は空気自体を抱きしめたいほど心地よい気候と自然のあでやかな変化が、心を揺り動かしてくれます。

ニューオリンズでもいよいよライブが再開し、また音楽の満ちた空気が流れ始めるでしょう。
ほら、香ってくる。空気は地球上で繋がってますから!

「小出しの緊急事態」が繰り返すのがこのところのトレンド。
「やらないで」ということだけでは心が沈むばかり。もう少しやっていいこと、やっていい方法を整理できないものでしょうか。
「今日は5月生まれの人は飲みに行っていい日」、とかね。飲み屋さんだって予約制や、時間で区切ることをすれば混みあわない工夫ができるんじゃないかと思うのだけど。

今年もオンラインでニューオリンズのJazz And Heritage Festivalが行われています。なんといってもフェスの目玉イベントの一つ、「Piano Night」が動画で見られるのが嬉しい!ニューオリンズピアノの「今」が、これまで現地で聞いてきたピアニストたちのエネルギーを呼び覚ましてくれます。今はなきHenry Butler, Allen Toussaint、Dr.John、Ed Frank、生では見られなかったけれどニューオリンズピアノが伝統的なジャズとソウルミュージックを繋ぐものだと教えてくれたJames Booker。Sweet Emma, Jeanette Kimball, Billie Pierceという個性の際立つ女性たち....彼・彼女たちから 豊かに紡がれてきたheritageが今も続いていることを感じることができます。そして、3名の日本人ピアニストが参加していて、ニューオリンズと日本ってこんなに近いんだ、とこれまた感動しちゃいます。
まだまだ知らない音がある。早よう帰っておいで、と言われてる気がします。
「Piano Night」 https://www.youtube.com/watch?v=y-VAZZiwCPU

Farewell: マルディグラのハートフルニューオリンズジャム、一度も欠かすことなくバンジョーで参加してくださった白子隆さんが逝去されました。
飾りのない、誠実なビート。テンポ120、をこれほど安定して刻む方は稀有でした。
譜面にないエンディングをやってしまった時に、見事決まると、両腕を上げて「ヤッターー!」と子供のような笑顔で喜んで。
奥さまが歌われ、二人で一緒に演奏する姿は本当に温かく微笑ましく、いくつになっても音楽は心を満たし、幸せをもたらすものだと、教えていただきました。

10年前、マルディグラのバースデイジャムで、寄せ書きに下さった言葉が胸に沁みます。 寂しいなあ....