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2021.9.8
     ジャズとパラリンピックと包丁研ぎ      



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猛烈な暑さと大雨、今年もなかなかワイルドな夏、そろそろ終盤です。皆様がご無事で過ごされていることを祈っています。

パラリンピックを見ながら、競技もさることながら一般には「障害」とざっくり括られているけれど、体の形や動き、人という生き物の個性的なことに改めて驚き、それを工夫して使っていく人のたくましい想像力とパワーに感動しています。

一般的でないことは「不便」なのだと、浅はかに思い込んでいたことが恥ずかしい。

そして思いました。パラリンピックとジャズには同じ魅力がある。

クラシックは譜面があって「それが演奏できる人」を選ぶけれど、ジャズは先に声や指や息やリズムがあって、「それでできる音楽」を作っていく。

パラリンピックも、その体に合わせた競技を作り、ルールを工夫し...っていう「人」から始まっている、そして何より競技することを楽しんでいるところにとても惹かれるのです。

音楽もスポーツも硬直化して点数や順位、挙句の果てに金額やら名声やら、に目が行くようになるとうら寂しくなりますもんね。

人から始まる、自由な表現とそれを楽しむ心を持ち続けたい、そんな気持ちをパラリンピックに応援してもらっています。

さて、今日は何を弾こうかな。

一進一退のパンデミック、10月に延期されたニューオリンズのジャズアンドヘリテージフェスも中止が決まりました。
日本でも野外フェスが物議をかもしています。
そりゃ、外でビール片手に好きな音楽を聴いて楽しみたい気持ちはよーくわかります。
でも今、じゃなくちゃいけないかというと、う〜ん、と思ってしまう。
ライブで音を聞く体験はほかに変えられないものだけど、音楽は究極のリモート、な楽しみ方もできる。
又やってくる日々を楽しみにしながら、音楽とひとり対話するのもとても豊かな時間です。

フェスティバルって、音楽だけじゃなくて、人そのものが動くものだし、ジャズの都、と言われるニューオリンズだって、会場の周りに住んでいる人がみんなお祭り好き、というわけではなくてその時期になると逃げだしちゃう人もいる。

今、特に都会で人を集めるアクティビティはそれだけでやっぱり不安を増幅してしまうから、どうしてもやるなら無人島でも借り切って、集まってから10日間くらいは滞在することにして、元気だったら戻って来る、ようにしたら安心にできそうですね。どうでしょ?

結局中止になってしまったけど、今年のヘリテージ、懲りずにRolling Stonesがブッキングされてましたが(2年前にもブッキングされたけど、確かキャンセルになった)
彼らの出る日だけ特別に入場料が高い。なんだかなあ、と思いました。
だって、Stevieも、Arethaも、Nina Simoneも、同じ入場料で見られる、そこがヘリテージの凄いところでしたもん。(彼らの日がちょっと高いなら納得だけど)

オトナの事情があるんでしょうが、ニューオリンズの地元の音楽の豊かさ、ブラックミュージックの奥深さを長く見せてもらってきた身としては、なんだかもの悲しい。
フェスはほかにもたくさんあるんだから、"Jazz And Heritage"はその名のとおりのフェスであり続けてほしいと切に願うのでした。

上映中の「Summer of Soul」見に行きたいんだけど...。やっぱりちょっと外出は我慢。演奏に出かける以上、それ以外の移動は最小限にするのが良し、と思うので。

我慢ばかりだとしなびるので、何か気分がアガること....で、包丁をいい研ぎ屋に出しました(笑)
素晴らしい!玉ねぎが透けて見えるくらいにさくさく切れる。爽快!

幸せになるって簡単なことですね(単純)